わたしは高円寺でドキドキしていた。
薄紫のニットのワンピにスキニー、ムートン。
紺のコート。ニット帽。
前から知ってるけど、はじめてあうひとにドキドキしてた。
その人のかく文章は、暗くて。でも、考えさせられて。魅力的な文章だった。
高円寺の喫茶店で哲学話きいたり、中野のカラオケで銀杏BOYZうたったり。
そっから、四年。
その人の文章をひさびさによんだ。
なんでか目がはなせなくなっちゃうし
考えさせられて
頭の中、一人会話はじまっちゃう。
さみしくなったな。
わたしは四年前よりだいぶつよくなった。
現実的になった。
みんなとうまくやってきたい願望はどんどんつよくなる。
でもみんなすきじゃないんだ。
それはずっとかわらない。